桜花賞

個人的な馬券は…記事にしてたんで書かなくても良い気がしますね。とんでもない空振りでした。ペース想定をそこそこハイに寄せたのが真逆だったなーと。

基本的な見解は中緩みによって瞬発力戦=中距離に振れた桜花賞。層の厚い戦国牝馬路線の始まり。
桜花賞後5f
22年12.2-12.0-11.1-11.5-11.5(58.3)
21年11.1-11.6-11.2-11.2-11.9(57.0)
19年12.3-11.7-10.8-11.0-11.5(57.3)
18年12.1-12.1-11.5-11.3-11.6(58.6)
16年12.3-12.0-11.4-11.3-11.6(58.6)
桜花賞前3f,全体タイム
22年12.4-10.8-11.4(34.6),1:32.9
21年12.1-10.8-11.2(34.1),1:31.1
19年12.2-11.1-12.1(35.4),1:32.7
18年12.3-10.7-11.5(34.5),1:33.1
16年12.4-10.7-11.7(34.8),1:33.4
桜花賞出走馬でオークス5着以内の馬の桜花賞着順(桜花賞着順→オークス着順,(4角位置)
21年4着→2着(6番手)、5着→5着,(12番手)
19年3着→3着(9番手)、4着→5着(4番手)
18年1着→1着(16番手)、2着→3着(3番手)3着→2着(6番手)、5着→5着(9番手)、7着→4着(3番手)
16年2着→1着(8番手)
重馬場20年、稍重17年は除外して5年分。
※注
21年が意味不明に速く見えるが、これはコンディションの問題で、同日忘れな草をステラリアが1:58.0で走破。19年のラヴズオンリーユーが2:00.6なので、かなりタイムの出る状態だったと見て良さそう。

近年の桜花賞でラップ構成的に近かったのは18年と16年で、中緩みからの3fスパート。これは中距離馬の桜花賞。1800や2000を得意とする馬に向いたと思う。
16年は意外とタイムが出なかったこと、2,3着馬の間に0.3差あることを考えると、18年の掲示板独占と併せて中距離馬的桜花賞オークスと繋がりやすいと考えて良さそう。
また、桜花賞オークスで走ってくるのはポジションが後ろであった馬が基本。月並みだがサークルオブライフやスターズオンアース、ゴール直前からの伸びは目を引いたベルクレスタは良さそうだ。
そんな感じで各馬について。

・スターズオンアース
中緩みのラップが大得意なスタセリタの母系。親戚のソウルスターリングは緩まず最後12.8まで落とした桜花賞を2着した後、緩んでからの4f戦になったオークスを完勝。
今回は馬場が速いなりに息が入ったこと、なかなか捌けなかった分、脚をためる時間ができたことが勝因だろう。
数字的には常にそこそこ優秀で、とくにこのレース!と挙げる必要はなさそう。ただ、この馬を考える際に自動的に考える必要があるのがナミュール赤松賞。このレースのナミュールのパフォーマンスは明確にG1級で、ひっくり返しようのない差に見えた。
ナミュールが躓いたこともあるが、レースを経験してしっかり打点を上げていったということもあるのだろう。
勿論オークスでも有力というか、個人的にはオークス待ちみたいな感覚でいたので、ここで走られたのは痛い。

・ウォーターナビレラ
この馬も秋華賞待ちのつもりで…。高松宮記念待ちのつもりだったピクシーナイトといい、人生上手くいかないもんです。
元々秋華賞馬として新馬から結構入れ込んでいて、メモ帳には色々と書いているのだが、長くなりそうなので所々端折って。
桜花賞以外で優秀なのは新馬サフラン賞と阪神JF。ファンタジーは追走レンジの変化でパフォーマンスを落としたなと感じていて、基本は緩く追走したい。
札幌新馬は最後の12.2-11.2-11.4の区間が強烈。逃げてラストに1秒加速するのは余力がないと出来ない。札幌1500新馬ラスト1f11.2以内はほぼ該当馬のいない条件で、ラスト2f11.2-11.4を逃げて記録したのはハイパフォーマンス。
サフランは内前馬場で器用に内を回したウインピクシスを外に出し切ってねじ伏せており、この時のラスト3fは11.4-11.0-11.3。中山は最後坂があり失速が大きい。相当負荷のかかる11.0から最後0.3しか落としていないのは相当。
JFは前の馬にとって嬉しいことのない展開。34.1と速いペースで入ったのに中盤緩んだ分でテンに脚を使って得たマージンを回収された。ラスト2fで10.9と力強い脚を使ったのも強い。
個人的にはハイペース濃厚の桜花賞、勝負どころに入って長いオークスはどうなんだろうと感じていたが、チューリップ賞武豊の騎乗はオークスも考えてなのだろうか。
埋没費用効果マシマシではあるが、個人的には未だに秋華賞まで待ちたいと思っている。

・ナムラクレア
今回のレースぶりからも、やはり短距離寄りなんじゃないかと思う。そもそもオークスに行くんだろうか?
ファンタジーSから考えても馬は強いが、古馬と合流する際の馬券は慎重すぎるくらいが丁度いいと思う。

・サークルオブライフ
そこそこオークスっぽく負けた。結構ジリなところがあるので3f戦のオークスならやられそうだが、ロングスパートになれば上位。
ただ、ジリでどんどん差を詰めてそのままゴールというよりは、全開走行まで辿り着いていたように見える。全体的に脚余したせいで負けました!という印象はなく、見た目ほどではなさそう。そのため、本領発揮したら完全に抜けてる!とかではない。
追走レンジが変化するオークスでどのくらいのポジションを取れるかがポイントになりそう。

・ピンハイ
内をしっかり捌けることはオークスでも武器になると思う。
個人的にミッキーアイルはかなりスピード!というイメージなのだが、母父ジャングルポケット、母母タックスヘイブン的にはそこそこタフさもあるんだろう。
ただ、基本的には内目が有利になったレースで上位も内追走組。外から同タイムだった馬より上に取るのは難しい。ただ、やや不利を受けているように見えるので、その辺りを含めどうか。

・パーソナルハイ
チャンスはあった。そこそこな不利を受けているし、よく頑張っている。なんだかんだもう一回権利取りで走るだろうし、その時に改めて見れば良さそう。馬は赤松賞の内容の時点で強い。

・ベルクレスタ
めちゃくちゃ変わったな!みたいなのは全くなく、まあベルクレスタだなって感じだったが、形的にはズルズル落ちていきそうなところからよく粘るなという印象がある。桜花賞もゴール後巻き返していた。
桜花でも勝負できると思っていたが、オークス向きなのかなと。まあこの馬も権利取りで使うか春を休むかなので、その後改めて。

サブライムアンセム
馬の特長に今回は合わないレースだったかなと。最後はそれなりに伸びている。多分オークスには向かわないのかな?と思うが、基本的にはハイペースになりそうな条件で。

ナミュール
まあ状態なのかなーと思う。なんだかんだ0.3しか差は無い。
ただ0.3しか差が無いというのは状態に原因を求めるなら強かったとなるのだが、状態以外に原因のあるパターンもそこそこありそうな感じ。なんせ0.3なので、力出し切ってその辺りに落ち着くこともある。1番怖いのは時計にある程度キャップがあるパターン。道中なスピードが上がるとそこまで斬れないみたいな。本来そうは見えてなかったんですけどね。うーん。

元々世代戦の振り返りは物事の原因に複数のパターンを考えることになりがちだったり、保留しがちだったりするので、手札がある程度見えてる古馬戦を書いていた。明らかに手札と乖離したパフォーマンスなら強くなったで良いというのもあるので。しかし、クラシックは別物だと思ってるので、そこだけは書こうかなと。
桜花賞は0.2差に9頭ということで、世代における明確な上下関係は示されなかったという認識。オークスに向けて別路線組も含めてもう一度掘った方が良いなーと。